同人サークル「ジドリオナ」様の作品です。 幼馴染が別クラスの男子に告白されたって聞いた。
そういえば、彼女の白い首筋に残ってる赤い痕が、妙に引っかかる。
そんな少年の胸を濡らすように、突然の夕立が降り出した。
びしょ濡れのまま駆け込んだ狭い倉庫で、ふたりきり。
気まずさのあまり逃げようとした俺に、彼女がぽつりと呟いた。
「ねえ……あの告白、断ったよ」
湿った空気、耳を打つ雨音、制服から滴る水滴。
透けて見える下着のライン、抑えきれない鼓動。
震える指先が触れて、熱が絡み合って……
どうしようもなく溢れた衝動に、
ぎこちないまま、誰も知らない初めてを、そっと重ねていく。